カワサキのバイク

カワサキのバイクの魅力を紹介します。

古いと値段が上がるカラクリ・・・

一般的に機械製品は、年数が経つにつれてその価値は減少する。たとえばエアコンや冷蔵庫、テレビやパソコンは、時代とともに高性能化し、旧型の価値は落ちていく。“世界最初の”など、よほどの枕詞がつかない限り、何十年も前の製品が高値で取り引きされることはまずない。
 もちろん、バイクも機械だ。ところがこの世界では頻繁に、「古い」というだけでその価値が高まることがある。あるいは超高値ではなくても、劣化や減価償却を無視するように底値が維持されることも多い。
 このベースとなっている事実のひとつが、「バイクは趣味のアイテム」ということだ。現在、世界でプレミア化しているバイクの大半は、ビジネス車や原付スクーター以外の機種。これらは、生活のアイテムというよりも趣味の道具として扱われる。つまり、古い楽器や骨とう品などが高騰するのと同じ要素を持っている。
 またバイクは、その流通量が少ないこともあり、クルマと比べればはるかに、経年による値落ち率が低い乗り物だ。10年が経過したファミリーカーには、新車価格の1/10で販売される中古車も少なくないが、バイクの場合、10年落ちの車両でもせいぜい1/3の価格になるかどうかといったところである。
 このようなふたつの背景が、絶版バイク高騰の下支えとなっている。そしてその一部機種に、「超希少」とか「根強い人気」とか「流行」などのさらなる理由が加わることで、驚くほどの高値に発展していくのだ。